2013年8月28日水曜日

PCRT中級Ⅰ研究会開催と科学的評価への可能性

先日、AMセミナー会場で陽春堂さんとウイスマーさんの方にAMSATという全自動皮膚抵抗値測定システムや自律神経測定器などを展示していただきました。10分程度の測定器に関するプレゼンもしていただきましたが、先生方には興味深いお話だったのではないでしょうか?

全自動皮膚抵抗測定システム アムサット(AMSAT)私たちが行っている治療法は、基本的にはエネルギー治療です。そのエネルギー治療の効果を知るためにはエネルギー的な測定、すなわち電気的な測定が必要です。そのような意味において、AMSATのような生体の電気的エネルギーを計測する機器には、私たちが診ているエネルギーブロック(EB)と一致してほしいという期待があります。

臨床現場では、患者さんに痛みなどの何らかの症状がある場合、9割以上の患者さんで、施術直後に症状の消失や軽減が見られます。それは、施術によってEB反応を消去した結果であり、EBの分析が的確だったということの裏付けにもなります。もしも、私たちが施術ターゲットにしているEB反応とAMSATのような計測器で示される生体の電気的な異常反応部位がある程度一致していれば、私たちが行っている生体を検査器具に使う神経反射検査法の信頼度もかなり高くなるという期待が持てます。

先日のAMセミナーの合間にAMSATの測定器で、AMとPCRTを併用した手法で、術前、術後を計測させていただきました。そのようなことを行う予定ではなかったのですが、時間の合間にたまたま見たある先生の測定結果と私が行ったフィンガーテストによるEB反応検査結果を比較してみると、なんとデータによる電気的に機能亢進部位とある程度一致していることが分かりました。測定された先生から治療を依頼されて、検査後すぐに治療して、すぐに術後の検査を行ってもらいました。

すると、先ほどの赤色のついた機能亢進部位が消失して明らかに改善され、臓器の異常反応も色が変化して改善されていました。特に自覚症状があったわけではなく試しに行った術前術後の評価でしたが、いつも臨床で診ているEB反応部位と、AMSATが示す異常反応がある程度一致していたことはとても興味深い内容でした。また、私がAMSATで評価を行う前に、AMとPCRTのインストラクターの先生が治療した結果も同様に顕著な改善が見られたという報告も聞きました。

日ごろ臨床で私達が使っているAMとPCRTを併用した施術法のAMSATによる術前術後の評価は、まだほんの2例だけですが、なんとなくたまたま出た結果ではないような気がしています。AMSATで我々のエネルギー療法を検証することで、私達が臨床で使っているEB反応を診る神経反射検査法、ならびにその施術法を科学的に証明できるのではないかという可能性を強く感じました。

このAMSATの測定器は検査時間が17秒ということで、器具の装着や設定などを含めても数分で完了するとのことです。次回のPCRT研究会中級1では、陽春堂さんとウイスマーさんご協力を得て、受講の先生方から希望者を募り、AMSATによる術前術後の検査を行わせていただく予定です。私たちは施術結果で患者さんとの信頼関係を保っていますが、このような科学的な器機で検証することによりさらに信頼度が高まるように思います。

次回のPCRT中級1では、チャクラや経絡のEBを特定する検査法とそれに絡んだベーシックの感情の検査法をご紹介する予定です。PCRTのエネルギー療法がより深まる大切なプログラムになります。皆様のご参加を楽しみにしております。

2013年8月18日日曜日

2013年度PCRT中級Ⅰのご案内

9月8日(日曜)9日(月曜)には心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)PCRT中級Ⅰを開催いたします。今回は二日間を通じて経絡概念を応用したPCRTによる経絡施術法をご紹介させていただきます。

自然治癒力という『力』のエネルギーの源は、生体エネルギーのバランスにあります。心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)は、生体エネルギーバランスの調整と神経系パターンの学習記憶の書き換え調整を行う有機的自然療法です。目には見えない生体エネルギーをいかに診て、自在に検査し調整できるようになれるかが有機的治療者の最大のテーマです。

自然治癒力を最大限に引き出すことを目的とした有機的治療者として、神経エネルギーの調整に限らず、経絡エネルギーの調整もプラスアルファーさせることで、治療者としての幅がさらに広がってきます。目には見えない生体エネルギーの研究は奥深く、幅広い学問です。その生体エネルギーを幅広く、そして奥深く学ぶことで、私たちの有機的自然療法がさらに進化していきます。

多くの慢性的な病気や様々な健康問題は、生体エネルギーのアンバランス状態に伴う脳・神経系の学習記憶によるものです。この本質的な治療法をさらに進化させ、皆様と共に多くの人々のお役に立ち、私たち自身の永遠の生きがいにしていけることを願います。
それでは、研究会へのご参加を楽しみにしております。

経絡施術の全体像です。



2013年8月12日月曜日

AMI社主催プラットフォーム(プレゼンター)インストラクター特別研修会

これまで毎年のように開催されていたAMI社のカンファレンスは、AMの指導に関わるインストラクターが100名以上参加していた。今回のカンファレンスはプレゼンターを務めるプラットフォームインストラクターのみが誘われて開催された。ドクターファーからの少し急なお誘いではあったが、どうにか出席することができた。今回の研修会では、主にプレゼンテーションのスキルを2日間で集中的に学んだ。

その前日にはAMのプロモーションビデオの撮影がAMI社のオフィスであった。最初は英語で質問に答え、次はそれを日本語で答えた。なぜ、アクティベータを使うようになったのか、個人的な経緯などを話すのだが、これがとても緊張した。英語でのスピーチも緊張したが、特に日本語のスピーチはさらに緊張した。「えっ、母国語なのにどうして・・・」と思われるかもしれない。

日本語で質問してもらい、質問者も日本語が分かるのであれば問題はなかったと思う。しかし、質問をしてくれたカメラマンは日本語が分からない。なのに私の日本語にうなずいてくれる??日本語をしゃべりながら、心の中で「分からないのに私の日本語に丁寧にうなずいてくれている・・・」などともう一人の自分が心の中で対話をしたりして、母国語なのに何をしゃべっているのか分からなくなる場面もあった。

このようなプロモーションビデオの撮影は初めての経験、しかも、英語圏での撮影。撮影後のスピーチは英語版も日本語版もいいところだけカットして編集するとのことだが、特に日本語版が心配でならない。もしかすると編集ができないということもあるかもしれない。再度、渡米して撮り直しという訳にもいかないだろう。

これからはビデオで情報を発信する時代というのは以前から感じていた。それを考えるとこれからは、カメラの前で話す練習もしなくてはならないとつくづく感じた。自然にしゃべればいいのになぜか型にはめようとして不自然になってくる。これも繰り返し経験をして、失敗を積み重ねながら改善していかなくてはならないだろう。

二日目は主にパブリックスピーチの専門家によってプレゼンテーションスキルなどを学んだ。2005年度のAMI社のインストラクターカンファレンスでもこのようなプレゼンテーションのスキルを学んだ。また、ICCのトレーナー養成セミナーでも学んだ。それぞれに学んだことがたくさんあったが、できるだけ受講者一人一人の立場に立って、受講しやすい環境をいかに工夫するかが大切なポイントだと感じた。

また、多くある現象として、クラスには講義の進行を妨害する人が一人か二人ぐらいはいるので、そのような人に対する対応の仕方についての講義内容も興味深かった。分野は様々だがパブリックスピーチという点において、問題のテーマは類似している。クラス全体と個人とのバランスにおける関係性の問題は常にテーマになる。

私は幸運にも16年前のAM30周年記念のカンファレンスから参加させていただいており、インストラクターチームの一員としてAMI社の活動に長く参加させていただいている。そして、その過程においてチームは常に変化し続けている。「ベスト・チーム」の組織だと感じていた時にチームに変化が生じて別の組織ができたり、長年AMのインストラクターを務めていたドクターが引退して新しいメンバーが加入したりする。

どのチームにおいても組織が生き物であるかのように内部的にも外部的にも格闘を繰り返しながら鍛えられ、成長し続けているように感じる。今回、15名のAMインストラクターが集結して、レベルの高いプレゼンテーションスキルを学んだ。私も二日間、ドクターファーの横で椅子を並べて学ぶ機会を与えていただいた。ドクターファーのプレゼンテーションスキルは誰もが認めるベテランである。そのドクターファーも真摯に講義に耳を傾けてしっかりとノートを取っている姿には感銘を受けた。

ドクターファーと奥様のジュディーファーさんから夕食のお誘いも受け、今年の4月に来日してくれたドクターデビータとドクターロバートと共にレストランでのディナーを楽しんだ。二日目も近くの日本食レストランへのお誘いを受けた。今まで食べたことのない寿司ロール巻などがあり驚いた。

今回の研修会では主にプレゼンテーションのスキルを学んだが、間接的にはドクターファーが今日まで築き上げた組織の在り方を様々な視点から学ばせていただいたように感じる。AMI社に協力するインストラクターのチームメンバーは、それぞれに自分のクリニックや他の組織にも属しながらバランスよくAMチームに関わっている。

日本国内では、正規にAMI社公認のセミナー形式を導入して13年目になる。カイロ大学の卒後教育として開催した国内のAMセミナーは、改革に改革を重ねながら、国内インストラクターと共に継続してきた。ドクターファーや他のインストラクター幹部から日本のチームの強さを褒められ、どのように運営してきているのかと尋ねられこともあるが、これもAMI社の組織としてのルールに準じているからこそ、今日まで継続することができているのだと思う。現在では有機的自然療法の治療者の育成を目指すライフコンパスアカデミーの主要な卒後教育プログラムとして、年に6回開催され、チームとしてのバランスを保ちながら更なる発展を目指している。

2017年度にはAMI社の創設50周年が開催されるだろう。それまでにどんな発展があるのか楽しみである。