2014年7月11日金曜日

顎関節症の改善!

高校2年生(16歳)女性、3年程前より顎の調子が悪く、ひどくなったのは半年ぐらい前で、口が開けにくくなり、お母さんに検索してもらった別のカイロプラクティック治療院で施術を受ける。7回ほど通院して口を開けることができるようになったが、食事をするときやあくびをする時に、左顎関節部に痛みを伴うとこのこと。その症状には変化がなく、家が近いこともあって当院を受診。

【初回施術】

アクティベータメソッドにより、骨盤、背骨の神経関節機能障害を調整、さらに顎関節の検査を行うと、「噛み合わせる。」「下顎を左にずらす。」「顎をひっこめる。」という動作で陽性反応が示された。さらにPCRTの検査をしてみると、特定のお友達とおしゃべりをする際にも陽性反応が示された。

施術が終わり、「前の治療とは違っていたかもしれませんが、どうでしたか?」と質問すると。

「感動しました!」

という答えが返ってきた。

既にカイロプラクティックの施術を受けているので、期待に沿っているだろうかと質問させていただいたが、治療を受けていただくことで信頼が得られた様子。また、最初にご紹介していただいたお母さまからも、「同じカイロプラクティックでも違いがあるのか」というご相談をいただき、「カイロプラクティックには様々な施術法がありますので、一度施術を受けていただいて継続されるかどうかを判断されてはどうですか」とお答えさせていただいたので、その点では期待に沿っていた様子で安心した。

【2回目~5回目の施術】

2回目~5回目の施術では、施術後はしばらくいい状態が続くが、食べていると症状がだんだんと戻ってくるとのこと。アクティベータ療法による神経関節機能障害の施術に加えて、PCRTの施術を併用した。PCRTでは顎関節のバランスを悪くさせる緊張のパターンが徐々に開放された。4回目の施術では、ダイエットのことを気にされているというパターンが浮き彫りにされ、そのことは症状が出始めた経緯とも一致していた様子だった。

【6回目の施術】

「今度は食事しても痛くなかったです!!」

6回目の施術では、食事をしても痛みがなかったとのことで喜ばれていた。他の感情も複雑に絡んでいた様子ではあるが、やはり、ダイエットに絡んだ感情が大元になったのでないかと感じる。脳では、「食べたいけど、食べたら太る・・・」などの矛盾した感情が絡んで誤作動を生じさせていたのだろう。つまり、心因的な要因が絡んで顎関節を構成する筋肉のバランスが乱れていたのだろう。

【考察】
一時的な顎関節症は、神経、筋骨格系だけのアプローチで改善されることが多いが、一か月以上が経過した慢性的な症状に関しては、メンタル面と絡めて本質的な治療を行わなければ改善されないことが多い。心と身体は関係しあっているということは当たり前のことではあるが、その関係性を診ることがまだまだ現代医学では当たり前のことになってはいないかもしれない。今後もさらに心と身体の関係性を診ていく研究が求められるだろう。
顎関節症は筋バランス、神経バランスを整えるActivator MethodsとPCRTとの併用がとても効果的である。

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