2014年3月12日水曜日

原因不明の胸部痛、PCRTでは内分泌系の機能障害が絡んでいた

4日ほど前から思い当たる原因がなく胸部痛が強くなり、いくつかの病院を回り、最終的に大学病院でCTの検査をしたけれども異常が見つからなかったらしい。とりあえず症状がある部位にステロイド注射を二日間打ってもらったが症状は改善されずに来院。


大学病院の先生によると、尿酸値が高いので、痛風のような痛みが胸部にきたのではないか?でもその様な症例は見たことがないといわれたらしい。胸部痛以外にも、20日ほど前から左膝関節と左肩関節の痛みがあったという。

来院時には呼吸も荒く、胸部痛のために寝返りにも時間がかかり、胸部を軽く押さえただけで、痛みが増強する。特に左肩関節を上に挙げるのが困難で、左側の頸部痛が伴う状態。かなり痛みが強い状態なので、胸椎付近の触診もあまりできない。

アクティベータ・メソッドの施術を最初に行い、次にPCRTにてエネルギーブロック(EB)の検査を行う。主に胸腺と甲状腺の内分泌系のEBが示された。EBの原因に関係する感情を調べてみると、意欲、連帯感、義務感、劣等感の感情が絡んでいた。

施術後呼吸も正常に戻り、寝返りも楽にできるようになった。肩関節や頸部の運動時痛も消失して、とてもつらそうな顔から安心感が現れた。治療前に比べるとかなり症状が改善されたが、時間の経過に伴ってぶり返すこともあるので、継続治療が必要だろう。

内分泌系の機能障害による痛みのメカニズムは定かではないが、内分泌系のEBの陽性反応が消失することで痛みが改善される患者さんも少なくない。他には、甲状腺に絡んだ代謝障害や疲れ感、婦人科系の内分泌障害、副腎皮質などのEBを解消させることで多くの症状が改善される。

2014年3月6日木曜日

2014年度PCRT基礎1のご案内

2014年度PCRT基礎1のご案内

いよいよ3月16日、17日にPCRTの基礎1が始まります。今年から来年に渡って、基礎1、基礎2、中級1、中級2、上級1、上級2が予定されています。PCRTの施術領域は筋骨格系、アレルギー系、メンタル系、臓器系、内分泌系など多岐にわたる症状に適応できます。関節系、筋肉系、さらには経絡・チャクラなどの生体エネルギー系の誤作動の調整のみならず、心身相関による誤作動の調整も行う本質的な施術法です。PCRTの学びを深めることで、症状が改善する人がいる一方で、なぜ症状が改善されない人がいるのかということの本質が『脳と身体の学習記憶』にあるということも見えてきます。

PCRTの本質とその技術を着実にマスターしていく学びの道筋として、ステップ1では主に肉体ハード面の反射系領域の検査法と施術法を学びます。ステップ2では主にソフト面の心身相関領域の施術法を学びます。そして、ステップ3として『信念や思い込みに関係する検査法と施術法』を学びます。解剖学的にはステップ1では主に『脊髄、脳幹領域(第一層)』、ステップ2では『大脳辺縁系(第二層)』そして、ステップ3では大脳新皮質領域へのアプローチを行います。

誤作動を検査するターゲットとしては、ステップ1では主に反射系を利用して関節系や筋肉、筋膜系への受容器への誤作動を診ます。ステップ2では主に感情に関係する心身相関領域の検査、施術を行います。そして、ステップ3ではコーチング技法を応用しながら心身相関的に誤作動を生じさせている思い込みや信念に対するアプローチを行います。よって、これらの技法と統合すると、本質的な意味で心身を有機的な生命体としてとらえる『心身相関統合療法』になります。

PCRTに参加されている多くの先生方は臨床でアクティベータメソッドを活用されています。それ以外にも様々な施術法を臨床現場で活用されていることでしょう。本研究会を継続的に参加されることで、様々な手法によってなぜ効果があるのかという本質が見えてくるでしょう。『○○の療法だから効果がある』という認識から『○○の療法の○○の刺激による○○の作用によって効果がある』という本質が見えてくるでしょう。

始めて参加される先生方にとっては今まで語られなかった「症状の原因」を学ぶことができるかもしれません。そして、継続して参加して下さっている先生方にとっては、より幅広く深みのなる本質的な概念や手法が明確になり、治療家としての自信をさらに深めることができるでしょう。


『継続は力なり』です。