2017年8月21日月曜日

PCRT中級2へのご案内

次回の研究会では各種アレルギーの調整法、五感チャートの応用、信念、価値観チャートの応用などを紹介します。PCRTのアレルギー治療は、特定のアレルゲンに条件付けされた脳幹脊髄系の「誤作動記憶」を調整するとともに、大脳辺縁系や大脳皮質系に学習された「誤作動記憶」を書き換える調整法によってアレルギー症状の体質を改善していきます。

アレルギー治療ではアレルゲン情報を呼吸振動法で適応させる調整法と、アレルゲン情報と頭蓋骨調整法や臓器反応点経絡調整法などのPCRTハード面調整法と組み合わせた効果的な調整法も紹介する予定です。花粉症や食物アレルギーなどで困っている患者さんには自信をもって調整ができるようになると思います。

大脳辺縁系の分野では最後の領域になる「価値観」と「信念」に対するアプローチの仕方をご紹介します。感情、価値観、信念の違いを明確にして、心の構造を把握できるようになると、メンタル系へのアプローチの全体像が見えてくるようになります。メンタル系へのアプローチは、患者さんが自覚しているストレスだけとは限りません。「心と身体は密接につながっている」という基本原理を考慮すれば、心身両面へのアプローチは必須になるのではないでしょうか。

PCRTの熟練度が進むにつれて、マインド系へのアプローチを好んで使ってくださっている先生も増えてきているようです。それは、反射系の調整法だけよりも、更なる深みを患者さんと共有できるからです。その一方でマインド系へのアプローチに苦手意識を感じている先生もいるようです。PCRTの調整法をしっかりとマスターして、PCRTのマインド系領域の検査・調整の基本ルールに従い、ソフト面調整法をマスターできれば、恐らくスムーズに、しかも楽しくアプローチできるようになると思います。何よりも患者さんが心の奥から喜んでいただけるのを感じることができると思います。

【マインド系領域検査】
1.       NO JUGEMENT! 評価、判断を入れない
2.       患者が望んでいる検査・調整法を行うという前提で進める
3.       患者に何かを気づかせて、変えてやろうという思惑は持たない
4.       術者は選択肢を提案し、時にはチャレンジするが、あくまでも患者が求めているラインに寄り添う
5.       患者の自己矛盾を丁寧に扱う

最近、PCRT研究会で教授している内容をしっかりと理解し、臨床現場で使って患者さんに喜んでもらっている先生がいる一方で、もしかすると本質的治療への理解を深めるよりも、表面的な手法ばかりを求めているのかなと感じることがあります。

今年は、PCRT研究会のターニングポイントの年でもあります。術者の熟練レベルを統一する試験制度も充実してきました。受講してくださっている先生が、本質的な理解を深め、さらに現場の患者さんに貢献できるように、技術、技能、教育レベルの質を上げ、さらに発展し信頼される研究会へと進化していきたいと思います。

それでは、今年最後のPCRT研究会でお会いできるのを楽しみにしております。 

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