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2017年12月4日月曜日

マラソン選手のケア

先日、3〜4ヶ月前より坐骨神経痛の症状があると訴えて来院。左右の臀部や左のふくらはぎに痛みを感じるとのこと。国際マラソン大会にも参加するベテラン選手。特にジョギングの後にその症状を感じるという。毎日、5〜6キロは走っており、少し軽めに練習をした際には症状が軽減するらしい。鍼治療や整体など月に2〜3回は受けているとのこと。

初回の検査では左右の梨状筋と左腓腹筋周辺の誤作動反応が示された。2日目までは主にアクティベータメソッドとPCRTの頭蓋骨、ブレインマップでハード面の調整。3回目の来院時に、以前はスピードを上げると痛みが生じていたが、前よりも速いスピードで維持できるように改善されたとの報告を受けた。それまで、スピードの変化に関して検査をしていなかったので、患者にスピードを上げているところを想像してもらってPRTの検査をしてみた。すると、誤作動反応が示された。

そこから、PCRTのソフト面の検査を行うと、早く走るイメージに加えて、タイムに関係する恐れの感情が絡んでいた。恐れの感情を想像してもらいながらブレインマップで誤作動反応を調整。その後、4回目の治療に来院。トラックのレースに参加され、調子が良くなっているとのこと。

これまでに7回ほど来院していただいた。ご本人曰く、当初の症状はかなり改善されているとのこと。誤作動反応は少なくはなっているものの、走っているイメージをしていただいたままで、症状が生じやすい部位に刺激を加えると誤作動反応が示される。長年の誤作動記憶が蓄積されているのかもしれない。脳に潜んでいる症状を引き起こす記憶をさらに書き換えることができればもっと改善するように思う。


マラソン選手に限らず身体のケアを大切にしている運動選手は、ご自身の身体の状態をよく知っている方が多い。誤作動反応を引き出す検査を行うと、選手が感じている異常部位と一致することがほとんどである。そこから一歩進んで心と身体の関係性つながるメンタル面に絡んだ誤作動反応が分かるようになると、さらに故障も少なくなるだろう。